第162章追求した愛情

カスピアンの頭の中では、アンナにふさわしい男などこの世に存在しなかった。たった一人として、彼女に値する者はいない。

アンナは彼と並んでファッション界に君臨し、巨万の富を築き、恋人だって好きな相手を選べばいい。誰かのものになる必要なんてない――男たちのほうが、彼女のものになるべきなのだ。

そう考えるほど苛立ちが募り、カスピアンは勢いよく部屋へ乗り込み、アンナの隣へ挑むようにどさりと腰を下ろした。

「異議あり!」と彼は宣言した。

アンナはその様子がおかしくてたまらず、「いったい何に異議を唱えてるの?」と尋ねた。

カスピアンは鼻を鳴らす。「おまえとあの男の間で起きてること全部にだ!」

「...

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